焼津ホンダの村松です。
日刊自動車新聞に、広島県自動車整備商工組合が会員工場検索サイトを制作し、
9月9日から運用を始めたという記事がありました。
成果を出すための道のりは遠い
私がインターネットを使った集客に取り組んでいることはこのブログで書いています。
このブログを読んでくれているあなたは、インターネットを使った集客が、簡単に上手くいかないことはわかってくれていると思います。
現在、自動車整備工場のインターネット集客が成果を出せない一番の理由は、
なんといっても「自動車整備工場」をインターネットで探している人が少ないということです。
そもそも魚がいません。魚のいない所でいくら釣りをやっても魚は釣れません。
しかし、
ホームページ作成業者が、
「『車検』というキーワードで毎月何万件と検索されています(さきほど調べたら14000件ほどでした)」
という言葉を使い、ホームページ作成を提案してきます。
でも、この「車検」というキーワードで検索している人たちの多くは整備工場を探すため
じゃないんです。探している人がいるとすれば、とにかく安く車検をやってくれる整備工場だけ(これもわずか)。
車検に限らず、自動車整備工場をインターネットで探そうと思う人は、ほんのわずかしかいないのが現状です。
だから、インターネットを使って集客を考える場合には、この現状をしっかり認識したうえでやらなければ効果は出ません。
新規オープンの検索サイトはうまくいくか
静岡県では自動車整備振興会が、会員工場検索サイト「てんけんくんMAP」を数年前に作って現在も運用しています。このサイト、作りとしては非常に良くできていると思いますが、残念ながら、成果はほとんどあがっていないというのが私の印象です。
(事務局は費用と成果について検証していない)
さて、さっそく新規オープンのサイトを見て見ました。
広島県の会員工場は1440件ほどあるそうですが、どうやって検索しても、1件も整備工場が出てきませんでした。
9月9日運用開始なのに、会員工場の登録が全くされていないようです。
静岡県はオープン時、基本情報は事務局が入力していましたので、最低限の情報はありました。
しかし、広島はすべて会員に情報入力を任せる方式のようです。
これだと、事務局が会員にいくら情報入力を呼び掛けても、簡単には進まないと思います。
会員情報が掲載されて、初めてスタートラインなわけで、今の状態では全く意味を成しません。
先日、久しぶりに静岡県のてんけんくんMAPにアクセスしてみました。
焼津市には60件以上の会員がありますが、そのうち、自分で情報を入力している事業所は数年たった今でも、
1/10ほどしかありませんでした。
頑張っている事務局には申し訳ないのですが、自動車整備振興会や、
自動車整備商工組を中心として一般ユーザーの集客を考えるのはちょっと無理があるんじゃないかと思います。
やる気のある自動車整備工場は、自前でサイトを作成して、集客を考えます。
車検チェーンに加入している会員は、本部が大々的にインターネットでの集客策を実施しています。
だから、振興会や商工組合のサイトを必要としていません。
サイトにアクセスが集まるかどうかは、そこに、お客様が探している情報があるかどうかです。
自動車整備工場ならどこでもいいというなら、わざわざインターネットを使わなくても、ちょっと通りに出ればすぐ見つかります。
とはいえ、せっかくできたサイトです。 広島県のみなさんは頑張って情報登録をしてください。
会員情報が集まったところからがスタート。
サイト作成業者さんは、自動車整備業に詳しい所ですから、
サイトへアクセスを集めるのは、頑張ってくれるでしょう。
でも、その後、お客様が自分のお店に来てくれるかどうかは、すべてあなたが入力する情報にかかっています。
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