日曜日に新規のお客様が来店しました(夫婦)。
車検の見積もりしてもらえませんか
当店に来た理由は、新車で購入したディーラーでの車検の見積もりが「高い」と感じたためでした。
ディーラーの見積書を持参しました。
H19年式ヴィッツ、走行距離は16,000km。
見積合計金額は、費用含め約17万円。
どうですか?
整備内容の提案の仕方
今回、考えることは、
「車検の整備内容の見積もりを出す時に、どこまでの整備内容で出すか」
ということです。
- 車検に通る最低限の整備内容での見積もり
- 近く不具合が予想される部分までの整備内容での見積もり
- 快適整備まで含めた整備内容での見積もり
こんな風に分けることができると思います。 今回、ディーラーが出した見積もりは、快適整備まで含めた見積もりになっています。
トータルで高くなっている理由は、快適整備の箇所の金額が大きいからです。
一人からより大きな利益をもらう
利益を増やすには、お客様の数を増やすか、台当たり利益を大きくするしかありません。
現状、お客様の数を増やすのは簡単じゃありません。 そこで、台当たり利益を上げることを考えます。
新車販売を見ても、最近のディーラーの見積もりを見ると、数万円もするガラスコーティングが当たり前のように入っています。
当然、同じような考えで車検の見積もりも出しているのでしょう。
利益を上げるのに、この方法は手っ取り早い方法だし効果がある(お客様にとってはプラスではないけど)。
お客様は内容を確認しないし、質問もしない
私の経験上、お客様は内容までよくチェックしません。
そして、仮にわからない項目があったとしても、多くの人はそれについて質問しないのです。
だから、他店と比較しようとしないお客様ならそれでOKになります。
しかし、今回のように不審に思われると、そのまま他店に流れることになります。
ディーラー担当者がこの見積書をお客様に渡す時に、どのような説明をしたのかわかりません。
内容そのものはおかしなものではありません。
すべて説明がつくものですから、 ちゃんと話ができていれば、そのままディーラーで車検になったのではないかと思います。
あなたの整備工場ではどのような整備内容を基準として車検の見積もりを出しているのでしょうか。
整備料金の「高い安い」の違いは、基本的に整備内容の違いによるものだということを私たちはわかっていますが、
一般ユーザーにはわかりません。
お客様と話ができれば、ちゃんと料金の説明ができます。 しかし、現実には話ができていないケースがいっぱいあります。
見積書を見たお客様が、「どんなふうに感じるか」その結果、「どのような行動をとるか」と想像してみることが必用じゃないかと。
車検の見積もりも、細心の注意を払って作りましょう。
忘れていました。このお客様は私の所で車検をやることになりました。
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