「車検」のキーワード検索は年間660万回
定期購読している「アフターマーケット」10号にインターネットによる車検獲得についての記事がありました。
それによると、「車検」というキーワードでの検索回数が年間660万回だという。
この数字を見れば、ユーザーが車検についての情報を求めていることは確かなようだ。
ただ、私にはユーザーが車検の何について知りたがっているのかがよくわからない。
車検とはどういうものなのかを知りたいのか
車検のできるお店を探しているのか
車検の安いお店を探しているのか
車検はお客様の住んでいる地域限定の商品
私たちは遠く離れたお客様に車検を売ることはできないし、ユーザーも遠くの整備工場に車検を依頼することはできない。
中古車販売では、全国に販売することも今では当たり前になった。しかしそれでも、近くでは手に入りにくい中古車限定だ。
どこにでも手に入るような中古車を、北海道の人が九州にある中古車が安いからといって買おうとしても、陸送費用などを考えれば
結局安い買い物にはならない。
ここが、物販と違う。
車検のサイトは使えないサイトばかり
現在、車検のできる整備工場を紹介するホームページがいくつもあるが、私の見る限り、
使えそうなのは、ひとつもない(ユーザーの立場で見て)。
新規の車検獲得ができそうなのは車検チェーンのホームページくらい。
でもこの車検チェーンはバンバン織り込みチラシを捲いているので、インターネットの効果がどれほど上澄みになっているのかと思う。
物販のショッピングモールのような車検専用のホームページを作ってもなかなか難しいような気がする
(その理由はここでは省略)
ネットの活用法はこれからもっと勉強していく必要がありますが、車検の新規獲得にネットを使うことを今の時点では考えないほうがいいと思います。
自動車整備業専門にホームページの作成をやっている会社があります。その会社が自動車整備工場専門のサイトを立ち上げました。
ユーザーが自分の住んでいる地域を選択し、整備工場を探すことができるようになっています。
静岡県を見たら一件しかありません。いつになったら自分の近くにある整備工場が掲載されるのか。
登録は無料などで、登録しようかと思いましたが、相互リンクをしてくれとあったのでやめました。
ユーザーの役に立たないサイトにリンクするのはこちらの信頼を損ねますから。
中古車のグーネットやカーセンサーでも車検の整備工場を紹介するようになっていますが、こちらも件数があまりに少ない。
これではこのサイトの信頼性が低く、ここに掲載されているからといってユーザーが車検の予約をするとは思えません。
ですから、本気でネットを使って新規の車検を取ろうと思うのなら、きちっとした自前のホームページを作り、自前でアクセスをしてもらえる工夫をしないと結果はでないと思います。不可能ではないと思うけど、現段階では相当難しい、これが結論。
もっともっとアナログの世界でやれることが一杯あります
言い忘れましたが、ネット上にははみなさんの工場の名前が掲載されているページがたくさんあります。
もちろん住所・電話番号が載っています。
他人が頼みもしないのに宣伝してくれているわけですが、今までにネットで見たからといって車検に来た人はいないでしょ。
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